この「ギレンの野望」は言うまでも無くバンダイ製のゲームである。言いかえれば、このゲームの設定はガンダム世界オフィシャル設定なのである。
では何故、地上はおろか宇宙においても初速の遅いバズーカの方が命中率が良いという設定が成されているのだろうか。
これは勝手なことだが「ミノフスキー粒子散布下ではレーダーが使えず、有視界戦闘が主流になったため、ミサイルなどの誘導兵器が陳腐化しMSが主流となった」という設定を「誘導兵器は使えない」と私が思いこんでいた。
だが、「誘導兵器は使えない」とはどこにも書いてないし、ドダイの「タイチミサイル」は「タイチロケット」ではない。明らかに誘導兵器、ミサイルである。
こうなると話は変わってくる。レーダー誘導弾は使えないとしても、赤外線誘導ミサイルなどは熱核融合炉装備のMSなどは良いカモだろうし、レーザー誘導弾も使用できるし、もともと有視界戦闘なのだから、TV誘導システムも簡単に応用ができるだろう。
ただしMSが白兵戦用兵器という基本設定があるので、赤外線誘導弾はまずいだろう。
こうなると、レーザー誘導は結構濃厚だ。専用の火器管制用レーザーの描写はないが、発射時のロックオンの描写は頻繁に行われている。アムロがシャアにロックオンした後で発射が行えない場面を皆さん覚えておいでだろう。
しかし、ここではモノアイの絵的にもTV誘導というのはどうだろう。もともと有視界戦闘なのだから、会敵して発射時には必ず敵はモノアイのTV画面に捕らえられているわけである。その画像がそのままバズーカ弾のTVシステム（モノアイだったらなお面白いが）に送られており、発射後はTV誘導により誘導される…全く破綻は無いと思うが。
これら誘導方式によって、理論会敵速度0以上光速以下の宇宙戦闘において、自機との相対初速0のバズーカ砲の命中率が異常に高いことも説明できるし、光速で進むビーム兵器との差も少しは埋まると思うのだが、いかがか。
以上の事から、結論として「ガンダム世界のバズーカは誘導弾装備である」としたい。