この文章は、アメリカ疾病管理予防センター（ＣＤＣ）のサイトからの和訳です。
原文はこちら、初出2016年。
感謝祭の七面鳥を安全に調理しよう
食物の取り扱いの誤りや不適切な調理は、鶏類に由来する食中毒の原因として、アメリカでは最も起こりやすいものといえます。安全に感謝祭の料理を準備するために、次の４つの安全注意ポイントを守りましょう。
１．安全に七面鳥を解凍するには
七面鳥を解凍するには、冷蔵庫の中に入れるか、水の中に入れて30分ごとに水を換えるか、電子レンジを使うかしましょう。調理場に置きっぱなしにして解凍するのは避けましょう。
凍ったままの七面鳥は長く置いても安全ですが、解凍する際には安全な温度に保たなければなりません。室温に２時間以上放置したならば、その温度は危険な温度範囲、すなわち４度から60度の間に達してしまいます。この温度では細菌が急速に増殖します。
くわしくはこちらのリンク（英文）
２．安全に七面鳥を扱うには
生の鶏類にいる細菌は、触れたものすべてを汚染する可能性があります。次の食物安全４原則を守りましょう。
・加熱 温度計を使いましょう。「火が通った」かどうか、色や外見だけで判断するのは危険です。
・清潔 手と調理台・器具をよく洗いましょう。病原細菌は台所の中のいたるところにいます。手や、器具、まな板、調理台をよく洗いましょう。
・冷蔵 すぐに冷蔵しましょう。冷蔵しない場合、２時間で病原細菌は増殖してしまいます。夏なら１時間です。
・分離 相互汚染を避けましょう。生肉、生鶏、魚介、生卵は、調理済みの料理に病原細菌を広げてしまう可能性があります。きちんと離しておきましょう。
この４つを守れば、細菌が他の食物や家族の体に広がってしまうのを防ぐことができます。
くわしくはこちらのリンク（英文）
３．七面鳥に詰め物をする際には
詰め物はキャセロールに入れて、完全に火が通るまで十分に加熱しましょう。詰めるのは七面鳥を焼く直前にしましょう。
食物温度計を使い、詰め物の中央の温度が75度以上になっているのを確認しましょう。この温度に届かないと、細菌が生き残って食中毒の原因となる可能性があります。
七面鳥の中全体に詰め物をしたなら、七面鳥をオーブンから取り出して詰め物を取り除く前に、20分置いておきましょう。
詰め物に関する細かい注意はこちらのリンク（英文、すごく長いです）
４．安全に七面鳥を調理するには
オーブンを160度にセットします。５センチから７センチ深さの天板に、完全に解凍した七面鳥をあお向けに置きます。焼く時間は七面鳥の大きさによって異なります。
内部の温度が安全温度の75度に達したかどうかを見るには、温度計を詰め物の真ん中、胸肉・もも肉・手羽元の最も厚い部位にさしこんで計ります。
焼きあがったあと、詰め物を取り除いて七面鳥を切り分ける前に、20分間はそのまま置いておきましょう。
必要な加熱時間についてはこちらのリンク（英文、華氏）
温度計の調整方法についてはこちらのリンク（英文）
☆残り物にご用心
室温に置いておいた料理には、クロストリジウム・パーフリンジェンス Clostridium perfringens （ウェルシュ菌）が増殖する可能性があります。この菌はアメリカの食中毒の原因菌としては２番目に多い菌です。中毒の症状としては、食後６時間から24時間後に起こる嘔吐や腹痛があげられます。
ウェルシュ菌による食中毒は11月と12月に多く見られます。
原因が確定されたウェルシュ菌食中毒の原因の92パーセントは肉類です。
残り物は、調理後２時間以内に、４度以下の冷蔵庫に入れましょう。それが食中毒を防ぐポイントです。
This page is a Japanese translation of the following site:
“Food Safety Tips for your Holiday Turkey”
from
the Website of Centers for Disease Control and Prevention
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