ジオン　火力・生残性再検証２

Written by Shin

　

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０＜士気高揚演説＞
１＜はたひらの評価を斬る＞
２＜真・火力・生残性評価基準＞
３＜陸上ＭＳ火力・生残性評価＞
４＜アッザム乱入＞
4-2＜シーマ・アッザム＞
５＜宇宙ＭＳ火力・生残性評価＞

＜陸上MS火力・生残性再評価＞

　

「真　火力・生残性評価基準」がきまったところで、ジオンの陸上MSについて早速再検証してみることとします。

　

１．キルレシオ

まずは、キルレシオを見てみます。はたひらさん選定のザクＪ以後の９機種について、連邦のジム系ＭＳの内よくみかける、ジムＰ、ジム、ジムスナイパーカスタム、ジムコマンドＧ、ジムスナイパー２のそれぞれと撃ちあった場合のキルレシオをまとめたのが以下の表です。「ジオンMSが一機やられる間に連邦MSを何機沈められるか」を意味しています。

　

ジムＰ

ジム

ジムＳＰＣ

ジムコマＧ

ジムＳＰ２

ザクJ/C

1.18

0.73

0.38

0.36

0.08

グフA

1.95

1.21

0.63

0.62

0.16

グフB

2.46

1.49

0.77

0.77

0.18

ドム

4.90

2.90

1.48

1.49

0.34

ドワッジ

6.32

3.68

1.85

1.92

0.43

ギャン

7.69

4.54

2.29

2.42

0.57

ゲルググＡ

9.29

5.41

2.70

2.91

0.68

ズゴッグＥ

9.29

5.41

2.70

2.91

0.68

ザク２ＦＺ

2.77

1.72

0.90

0.90

0.24

やはり新型機になれば、なるほど、キルレシオが大きく向上することがお分かり頂けると思います。そんなに性能が変わらない気がするドムとドワッジの間すら、実は約２５％のキルレシオの向上があることがわかります。しかし、ＳＰ２は敵にまわしたくないな…。

　

２．脱線　敵ＭＳとの相性

ここで脱線。ドムを基準にして、他のジオン陸上ＭＳが、ドムに対してどのくらいすぐれているのか、劣っているのかみてみます。ドムのキルレシオを、実際のキルレシオとは関係なく、「１である」と仮定して、他のＭＳとの比を見るわけです。

　

ジムＰ

ジム

ジムＳＰＣ

ジムコマＧ

ジムＳＰ２

平均

ザクJ/C

0.24

0.25

0.26

0.24

0.25

0.25

グフA

0.40

0.42

0.43

0.42

0.47

0.43

グフB

0.50

0.51

0.52

0.51

0.54

0.52

ドム

1.00

1.00

1.00

1.00

1.00

1.00

ドワッジ

1.29

1.27

1.25

1.29

1.26

1.27

ギャン

1.57

1.57

1.55

1.62

1.70

1.60

ゲルググＡ

1.90

1.87

1.83

1.95

2.01

1.91

ズゴッグＥ

1.90

1.87

1.83

1.95

2.01

1.91

ザク２ＦＺ

0.56

0.59

0.61

0.61

0.71

0.62

この表から、敵に廻した連邦ＭＳがなんであろうと、ジオンＭＳの各覧の数値はほとんど変わらない」ということがお分かり頂けるかと思います（ザクＦＺの対ＳＰ２がやや例外的ですが）。つまり、ことジム系ＭＳが相手である限り、「敵の機種による相性はほとんどない」ということがわかります。敵の機種がなんであれ、ジオン最強の量産タイプ陸上ＭＳであるズゴックＥやゲルググＡは、だいたいドムの２機分の戦果を期待できること、グフＢはドムの半分、ザクＪは４分の１の戦果にしかならないと言えるわけです。

　

３．真　火力・生残性評価−データ

閑話休題。キルレシオを生産コスト（生産資源＋生産資金）で割って、コストも勘案した真の「ＭＳの優秀性」を見ます。使用した式は

キルレシオ　／　生産コスト　X　１８００　（１８００はザクJ　１編成の生産コスト）

すなわち「ザクＪ１編成分に当たる１８００の生産コスト分の味方機がやられる前に何編成分の敵がしずめられるか」です。以下の表にまとめました。　

　

ジムＰ

ジム

ジムＳＰＣ

ジムコマＧ

ジムＳＰ２

ザクJ/C

1.18

0.73

0.38

0.36

0.08

グフA

1.30

0.81

0.42

0.41

0.10

グフB

1.34

0.81

0.42

0.42

0.10

ドム

1.96

1.16

0.59

0.60

0.13

ドワッジ

2.23

1.30

0.65

0.68

0.15

ギャン

3.08

1.82

0.91

0.97

0.23

ゲルググＡ

2.53

1.48

0.74

0.79

0.19

ズゴッグＥ

3.71

2.17

1.08

1.16

0.27

ザク２ＦＺ

1.75

1.09

0.57

0.57

0.15

　

ついでにグラフ。　

　さあ、いかがでしょう？

　

４．真　火力・生残性評価−結論

「圧倒的じゃないか、ズゴックＥは。」　かろうじて、ギャンがこの表では計算に入れていない格闘能力を考えればいい勝負でしょうか。やはり陸上ＭＳ量産機の最終型はこの２機種のどちらかしかない。

ゲルググＡは充分に優秀な機体ですが、ギャンと同時期の機体であることを考えると、やはり使えません。「ドワッジがあるのにドムを量産する」のと同じくらい意味がありません。

ドム、ドワッジとも、切り替えていくのに充分な数値向上があります。なんとドワッジは同じコストでザクＪの約２倍の戦果を期待できるのです。ただし、ドムをドワッジに切り替える意味があるのかは、開発費の問題もあるので戦況次第かもしれません。

グフＢはグフＡと変わらない性能ですので、開発費と開発時期を考えると意味がない機体と言えましょう。グフＡは、意外にザクＪから性能向上が小さく、ザクＪの遠隔攻撃を考えると切り替えるか結構微妙なところです。

ザクＦＺはドム並みの優秀さは持つものの、開発可能時期を考えれば基本的には使えない機体ということです。但しこの中で唯一「資源コストが資金コストより安い」機体だけに、資金余剰、資源不足の甚だしい場合は生産コストは資源だけ気にすればいいはずなので、生産の価値はあるかもしれません。とはいえやはり資源の安いズゴックＥにはとてもかないませんが。

　

以下、はたひらさんの基準にならっての５段階評価をしてみますと（5・ここで切り替えろ!／4・切り替えたほうが徳／3・徳も損も無い／2・切り替えると損／1・こんなMSに切り替えてはいかん!）、

グフＡ＝３ｏｒ４

グフＢ＝３

ドム＝５

ドワッジ＝４

ゲルググＡ＝２or３or４

ギャン＝５

ズゴックＥ＝５

ザクＦＺ＝２or３

というところでしょうか。

　
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